岡山理科大学 理学部 化学科
生体高分子研究室
Okayama University of Science
Laboratory for Biopolymer
 
 
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2.DNA
を用いた環境浄化剤の創製

 二重らせんDNAは平面構造を有した分子を塩基対間に平行挿入するインターカレーションという機能があります。そこで、このインターカレーションという機能を利用することによって、平面構造を有するダイオキシンやPCB、タバコの煙に含まれるベンズピレンと言う有害物質だけを選択的に捕捉するということを見出しました。ダイオキシンに限らず、人工分子などでDNAと特異的に作用するものは人体に有害であると言われていますから、DNAの環境汚染物質除去剤としての利用が考えられます。



 近年、私たちは、DNAと無機物からなるハイブリッド体を作製することにも成功しました。このハイブリッド体は、DNAの有機物としてのしなやかさを有し、無機物としての強さも有しています。また、このハイブリッド体は有害物質を除去する機能も有しています。



 さらに我々は、DNAでは捕捉出来ない有害物質を除去することが出来る新しい複合体の作製も行なっています。
 このようなDNA素材は、タバコやエアコンのフィルター、マスクなどに利用することが考えられています。