岡山理科大学 理学部 化学科
生体高分子研究室
Okayama University of Science
Laboratory for Biopolymer
 
 
TOP
研究内容
メンバー
授業
研究成果
お知らせ
連絡先
  
   
3.DNA
を用いた重金属イオンの除去

 DNAの構造を良く見ると分かると思いますが、DNAには金属イオンと相互作用する部位が多数存在しています。そこで、DNAカラムを用いることによって、DNAが人体に有害な、水銀やカドミウム、鉛などの有害イオンを集積する機能を持っている事が分かりました。その上、驚いたことに、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどはほとんど集積しないことから、有害な金属イオンを選択的に捕捉することが分かりました。これらのことから、DNAマトリックスの中に配位ポケットの様なものがあり、そこに金属イオンが取り込まれるのではないかと考えられます。



  金属イオンの補足は重金属イオンだけでなく、希少金属イオン(レアアースイオン)でも可能です。近い将来、DNAでレアアースイオンを回収する事が行われるかも知れません。

 DNAが有機化合物と相互作用することは想像できると思いますが、DNAが金属イオンと相互作用するなんて驚きではありませんか?