高原の推薦図書                最終更新日 2005年6月28日

 ○ をつけた本は,理大の図書館にある(2005年6月28日現在).多くの本が図書館にありますので利用してください.


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  特に推薦する本
  最近読んだ本

  気軽に読める科学の本

   熱力学・統計力学  化学一般  量子力学  物理学一般
  生物学(分子生物学・脳科学・進化論)
  科学史  科学の方法論  超常現象  その他


  私の専門(表面・吸着・ナノテクノロジーなど)に関係する本

  教育関係(別のページ,学力低下問題・「わかる」ための技法など)


リンク集

化学科教員の推薦図書

化学科教員の推薦図書(受験生サイト)

役立つ化学のリンク集(受験生サイト)

高原のお勧めブックリスト
 私の担当する「化学プレゼンテーション」の講義用に作ったものです.

「化学プレゼンテーション」受講生の「私のお勧めブックリスト」
 私の担当する「化学プレゼンテーション」の受講生が,「自分がこれまでに読んだ本の中で他人に薦めたい本のリストを作れ」という課題に答えて提出したものです.

「化学熱力学」受講生の読書感想文
 私の担当する「化学熱力学」の受講生が,「科学・技術に関係する本を読んで感想文を書け」という課題に答えて提出したものです.


「化学熱力学」ホームページ

「化学プレゼンテーション」ホームページ

高原周一のホームページ

このページに対するご意見・ご感想等がありましたら,気軽に takahara@chem.ous.ac.jp までメールをください.「こんな面白い本もあるよ」,といった情報も大歓迎です.


特に推薦する本

「暗記しないで化学入門」 平山令明 講談社ブルーバックス
 大学初年級の化学の基礎(電子軌道,原子・分子間に働く力など)をわかりやすくまとめてある.これから大学で化学を学ぼうという人,化学の基礎を復習したいという人に最適.

「化学結合−その量子論的理解」 ピメンテル 東京化学同人
 化学結合は量子力学を使わないと理解できないが,その説明には難しい数式ばかりがならび,初心者にはイメージがつかめないことが多い.この本は化学結合をはじめ量子化学の本質を数式抜きでわかりやすく解説した本である.気楽に読める本ではないが,本格的に勉強したい人はチャレンジしてほしい.

○「フーリエの冒険」 HIPPO FAMILY CLUB
 「音の高さと音色は何によって決まるのか?」という問題を軸にして,大学レベルの数学であるフーリエ変換について,中学・高校生にでも理解できるように解説した本.ちなみにフーリエ変換は化学の分野でも良く使われる数学である.難しいことでも工夫次第でここまでわかりやすく,かつ面白く説明できるということを示した好著.三角関数,微分,積分,古典力学などの説明もわかりやすい.

「物理学はいかに創られたか 上・下」 アインシュタイン 岩波新書
 「科学の根本的な思考の大多数は本来簡単で,大抵は誰にもわかる言葉で言い表せるものです」という著者の信念のもと,数式を使わず,予備知識を持たない人でも理解できるように書かれた物理学入門書.

「人はなぜ騙されるのか−非科学を科学する」 安斎育郎 朝日新聞社
「科学と超能力−なぜと問うこころ」 安斎育郎 かもがわ出版
「不思議現象の正体(トリック)を見破る」 安斎育郎 KAWADE夢新書
 超能力などの批判を通して,科学の基本である「なぜと問うこころ」の大切さを説いている.この本を読んで,テレビ等で垂れ流される超常現象などをどう捕らえたらよいか,頭の整理がついた.著者の安斎育郎氏はこの前(2005年6月18日)「世界一受けたい授業」に出ていた.

○「間違いだらけの学習論 なぜ勉強が身につかないか」 西林克彦 新曜社
 一般に信じられている学習論の間違いを指摘しており,参考になる.例えば,「学習すべきことの量が少ないほど覚えやすい」と考えられがちであるが,少量の断片的な知識より大量のストーリー性のある知識の方が覚えやすいといったことなどが具体的事例を挙げて論じられている.

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最近読んだ本

「料理のわざを科学する キッチンは実験」 Peter Barham著 渡部正・久村典子訳 丸善
 この本に以下のような面白い話が出ていた.魚の油脂は不飽和脂肪酸からなる.不飽和脂肪酸は構造が折れ曲がっているため,それからできる油脂の融点は低い.これは変温動物である魚にとっては有利である.ただ,不飽和脂肪酸は酸化されやすいので,魚の油脂は腐敗しやすい.これに対し,恒温動物である獣の油脂は融点の高い飽和脂肪酸からなり,腐敗しにくい.ふーん,そうなんだ.
 料理のレシピも書いてあり,さながら家庭でできる「化学実験」のテキストのようで,楽しめる本である.

○「「超能力」授業入門」 田中玄伯 かもがわ出版
 著者は岡山理科大学の卒業生で中学校の理科の先生であり,生徒の前で超能力(もちろん手品です)を見せる授業を展開している,とてもユニークな方です.本書はその実践記録です.NHKの「科学大好き土曜塾」という番組にも出演されています.詳しくは田中玄伯さんのHPへ

「ロジカル・シンキング Logical communication skill training 論理的な思考と構成のスキル」 照屋華子・岡田恵子 東洋経済新報社
 結論と根拠(複数),そのまた根拠(複数)という構成で論理を組み立てることを提唱している.そのために,「So What?(結局何がいいたいの?)とSo Why?(なぜそういえるの?)」と常に問う癖をつけろと書かれている.他にも多数の項目を分類するグルーピングの方法などについても論じられている.ビジネスマン向けの本だが,論理的な思考を鍛えたい人なら,誰が読んでもためになるでしょう.

「市民のための疫学入門 医学ニュースから環境裁判まで」 津田敏秀 緑風出版
「医学者は公害事件で何をしてきたのか」 津田敏秀 岩波書店
 理学部では「なぜそうなるか」という原理の解明を重視する.これはこれで重要であるが,公害問題等では対策を原理の解明まで待っているわけにはいかない.このときに必要となるのが,(原理は問わずに)物事の相関を統計的に明らかにしようとする「疫学」という学問である.上記の本は疫学の比較的わかりやすい入門書である.

「読書力」 齋藤孝 岩波新書
 読書のすることの大切さがイヤと言うほどわかります.

○「若者が《社会的弱者》に転落する」 宮本みち子 洋泉社
○「新卒無業。なぜ、彼らは就職しないのか」 大久保幸夫編著 東洋経済新報社

 フリーターの増加が社会問題になっているが,なぜ若者は就職しないのか(できないのか)について,またその対策について書かれた本.

○「習熟度別指導の何が問題か」 佐藤学 岩波ブックレット
 学力低下対策の切り札として,習熟度別学習が挙げられることがあるが本書ではそれを批判している.以下の内容が印象に残った.2000年PISA調査(国際的な学力調査)で「習熟度別指導」を行っているドイツ,スイス,オーストリアなどは中位・下位グループで,「習熟度別指導」を行っていないフィンランドが1位になった.これは「習熟度別指導」の敗北を意味している.

「いのちの教科書」 金森俊朗 角川書店
小学校で末期がん患者の話を聞く,ニワトリのいのちを絶って食べる授業など,「いのちの授業」を実践している教員のレポート.

「「新しい人」の方へ」 大江健三郎 朝日新聞社
 ノーベル賞作家が若者に語りかけた本.本の読み方(ゆっくり読む,メモを残す)など,ためになる話がいっぱい書かれていました.

○「バッテリー」 あさのあつこ 角川文庫
 野球を愛する中学生の話.童話です.現実離れしていると思いつつも一気に読ませる何かがあります.

「光とともに・・・」 戸部 けいこ 秋田書店
 漫画です.テレビでもやっていたので,ご存知の方も多いのでは.自閉症の子どもを抱え悪戦苦闘しながらも前向きに生きる家族の姿が描かれている.最近は「勝ち組」,「負け組」というイヤな言葉が幅をきかせているが,「共生」という視点を改めて思い出させてくれる作品です.

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気軽に読める科学の本

○「科学的とはどういうことか」 板倉聖宣 仮説社
 坂根先生推薦図書なので読んでみましたが,楽しくて,ためになります.私からも推薦します.

○「原子と原子が出会うとき 触媒のなぞをとく」 板倉聖宣・湯沢光男 仮説社
 「白金線をメタノールの蒸気の中に入れるとどうなるか」といった面白い実験の紹介を交えて,化学反応,表面,触媒のことをわかりやすく解説した本.高校生向けだが,大学生でも楽しく読める.

○「固体=結晶の世界 ミョウバンからゼオライトまで」 板倉聖宣・山田正男 仮説社
 「結晶の形と原子の配列の関係」,「エタノールと水を混ぜると体積が減少するのはなぜか」といった面白い問題を通じて,分子論的な考え方の有効性が実感できる本.砂糖と食塩の結晶の作り方など,家でも出来る楽しい実験も紹介されている.物質の分離や触媒として用いられているゼオライトの話も楽しい.高校生向けだが,大学生でも楽しく読める.

○「砂鉄とじしゃくのなぞ」 板倉聖宣 仮説社
 「砂鉄はどうやって出来るのか」,「大陸移動説はどのようにして証明されたのか」など面白い話題満載.中学・高校生向けだが,大学生でも楽しく読める.

○「自然界の発明発見物語」 板倉聖宣 仮説社
 原子論をはじめて唱えたデモクリトスの話から,ミツバチが仲間に餌のありかを知らせるダンスの話まで,面白い話が満載.中学・高校生向けだが,大学生でも楽しく読める.

○「ころりん」 島野公利他 仮説社
 缶ジュースとシーチキンの缶詰はどちらが速く斜面を転がるかなどといったユニークな実験をとおして,楽しみながら力学の勉強もできる本.

「化学・意表を突かれる身近な疑問−昆布はなんでダシが海水に溶け出さないの?」 日本化学会編 講談社ブルーバックス
 「なんでだろー,なんでだろー...」とかいう歌もありましたが,あたりまえだけど答えを知らないことってたくさんありますよね.

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熱力学・統計力学

○「化学熱力学−分子の立場からの理解」 ピメンテル 東京化学同人

  私の化学熱力学の授業内容の下敷きになっているのがこの本です.

○「入門 熱力学」小宮山宏 培風館
  比較的わかりやすくかかれている.Q&Aが面白い.

○「バークレー物理学コース 5 統計物理学 上・下」 久保亮五 監訳 丸善
  この本は難しい統計力学の話を極力わかりやすく説明しようとしている本です.
  特に上巻の冒頭のエントロピー増大則の説明はわかりやすいので,化学熱力学の授業でも使っています.
  わかりやすく説明しようしている言っても内容が本格的なので簡単には読めませんが,統計力学の本質を理解することができます.

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化学一般

○「高校からの化学入門 1 なぜ原子はつながるのか」 竹内敬人 岩波書店
  高校化学と大学レベルの化学の接続に気を使ってくれている本.最初に化学史の話が出ているのが良い.

○「高校からの化学入門 3 化学反応のしくみ」 竹内敬人 岩波書店
  熱力学,反応速度論等の重要な部分がコンパクトにまとめられている.有機化学者が書いているので「有機化学反応のしくみ」という章がある.

○「入門ビジュアルサイエンス 化学のしくみ」 米山正信著 日本実業出版社

○「非線形科学−分子集合体のリズムとかたち」 吉川研一 学会出版センター
 生物の持つリズムも化学反応によって作り出されているはずである.そのしくみの一端が明らかにされている.

「化学に魅せられて」 白川英樹,岩波新書
 ノーベル化学賞受賞者が自らの研究などを語る.ポリアセチレンの電気伝導にしくみ等が大学生にもある程度わかるようにかかれている.偶然の失敗をノーベル賞をもらう程の成功に結び付けていく話が教訓的である.

○「身近な現象の化学」 日本化学会編,培風館
「身近な現象の化学 PART2 台所の化学」 日本化学会編,培風館
 身近な現象の理解に化学は不可欠です.

○「くらしの中の化学物質」 化学物質リスク研究会編 かもがわ出版
 化学物質の毒性を考える上で「リスク」,「予防原則」といった概念が重要ですが,これについて書かれています.

「忘れてしまった高校の化学を復習する本」 福間智人 中経出版


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量子力学

○「不確定性原理−運命への挑戦」 都筑卓司 講談社ブルーバックス

  私はこの本を高校生の頃に読み,運命・自由意志などの哲学的問題が科学と深く関係していることを初めて知りました.

○「化学結合−その量子論的理解」 ピメンテル 東京化学同人

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物理学一般

○「図解雑学 素粒子」 二間瀬敏史 ナツメ社
 素粒子の話には,現代科学の物質観が凝縮されているので,化学科の学生もちょっとは知っておいてよい.ノーベル賞で話題になったニュートリノって何だろうと思っている人にもお勧め.

「はじめてナットク! 超伝導」 村上雅人 講談社ブルーバックス
 超伝導についてわかりやすく説明してある.「超伝導と熱力学」の章は,熱力学の基礎の解説としても楽しく読める.

○「電気の謎をさぐる」 本間三郎・山田作衛 岩波新書
 基本的に科学史の本.1〜3章は高校の化学・物理程度の知識があれば十分読める.この分野のわかりやすいお話の本は少ないので貴重である.後半はかなり難しい.

○「電子顕微鏡でわかったこと」 永野俊雄・牛木辰男・堀内繁雄 講談社ブルーバックス
 電子顕微鏡の写真が満載.ミクロな世界を楽しもう.

○「入門ビジュアルサイエンス 物理のしくみ」 小暮陽三 日本実業出版

「NHKスペシャル 宇宙 未知への大紀行 3 百億個の太陽」 NHK「宇宙」プロジェクト編 NHK出版
 基本的には2001年にNHKスペシャルで放映していた番組の内容が書籍になっている.元素が宇宙の中でどのようにしてできたのか,最新の学説も紹介しながらわかりやすく説明されている.

○「物理科学のコンセプト(全9冊)」 P. G.Hewitt, J. Suchocki, L. A. Hewitt著 小出昭一郎監修 共立出版
  各分冊のタイトル: 1.力と運動,2.エネルギー,3.流体と音波,4.電気・磁気と光,
  5.物質の構造と性質,6.物質の変化 など
  物理の概念を数式をあまり使わずに定性的に理解することに主眼を置いたテキスト.
  数式を使わない演習問題が充実している.身近な現象を取り扱っている点も評価できる.

○「ファインマン物理学」 岩波書店
 このシリーズは本格的であるが,名著であるので挑戦してみてほしい.部分的には初学者にとってもわかりやすい部分もある.

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生物学(分子生物学・脳科学・進化論)

○「分子レベルで見た薬の働き」平山令明,講談社ブルーバックス
  薬がなぜ効くかという問題を分子の構造や分子間力から説明している.

○「図解雑学 DNAとRNA」 岡村友之 ナツメ社

○「分子レベルで見る老化」 石井直明 講談社ブルーバックス

○「図解雑学 脳のしくみ」 岩田誠 ナツメ社

○「認知哲学 脳科学から心の哲学へ」 ポール・M・チャーチランド著,信原幸弘・宮島昭二訳 産業図書
 分厚い本だがとても面白かった.

○「やる気を生む脳科学」 大木幸介 講談社ブルーバックス

○「図解雑学進化論」 中原英臣 ナツメ社

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科学史

「僕らは星のかけら―原子をつくった魔法の炉を探して」 マーカス・チャウン,無名舎
 私達の体を構成する原子はビッグバンや超新星の爆発等により作られたと考えられている.このことが明らかになるまでの歴史が書かれている.一見関係の無い幾つかの発見が,科学者の試行錯誤を経て,原子誕生の歴史という一つの壮大な物語に統合されていったという点が印象的だった.導入部分に書かれている原子論の歴史も面白く読める.

○「だれが原子をみたか」 江沢洋 岩波書店(岩波科学の本)
  原子論の歴史を中学生・高校生向けに解説した本だが,かなり本格的な内容.

○「しゃぼん玉」 立花太郎 中央公論社(自然選書)
  しゃぼん玉(二分子膜),水面上の単分子膜の研究の歴史が書かれている.しゃぼん玉の色が,分子の実在と深く関わっているというのは面白い.

○「物理定数とは何か−自然を支配する普遍数のふしぎ」 西條敏美 講談社ブルーバックス
 物理定数発見の歴史が書かれている.

○「物理学はいかに創られたか 上・下」 アインシュタイン 岩波新書

○「科学の思想と歩み」 小山慶太 学術図書出版

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科学の方法論

○「自然の哲学 上・下」 田中一 新日本新書
 「『正確な時計』が『正確』であることを証明する方法は?」,「基本法則(第一原理)の存在は神の存在の証拠になるか?」,「意識・精神とは?」などといった哲学的問題に対して,納得できる説明がなされている.

○「科学的とはどういうことか」 板倉聖宣 仮説社

○「図解雑学 科学のしくみ」 児玉浩憲 ナツメ社

○「新しい科学論−事実は理論をたおせるか」 村上陽一郎 講談社ブルーバックス

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超常現象

○「超自然にいどむ−この世に不思議はあるのか?」 ジョン・テイラー 講談社ブルーバックス

○「人はなぜ騙されるのか−非科学を科学する」 安斎育郎 朝日新聞社

○「科学と超能力−なぜと問うこころ」 安斎育郎 かもがわ出版

○「不思議現象 なぜ信じるのか こころの科学入門」 菊地聡 北大路書房

○「世界はこうしてだまされた−さらばUFO神話」 高倉克祐 悠飛社

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その他

○「環境の仕事大研究」 エコビジネスネットワーク編 産学社
 環境関係の仕事に就きたい人は,この本を読んで,具体的にどのような仕事があるのか調べておくと良いでしょう.

○「ガリレオ工房の身近な道具で大実験 第1〜3集」 滝川洋二・石崎喜治編著 大月書店
 最近売れっ子の米村でんじろうさんも著者のひとりです.

○「科学実験キット&グッズ大研究」 左巻健男監修 東京書籍

「理科系の作文技術」 木下是雄,中公新書
 この本は,内容が物理に偏ってわかりづらい点もあるが,文書作成のコツが満載されていて役に立つ.日頃,自分の文書作成能力のなさを痛感している人に,お勧めの一冊.

「プログラムはなぜ動くのか−知っておきたいプログラミングの基礎知識」 矢沢久雄,日経BP社
 CPU,レジスターといったある程度ハードの絡む話からOS,コンパイル,アセンブラ,ファイルの圧縮といったソフトの話まで網羅してあり,コンピュータの基本的なことを知らない私にとってはありがたい本であった.ただ,初心者にはもう少し丁寧に説明してほしい部分もあった.

「絵ときでわかる デジタル回路」 監修:高橋寛,著者:内山明治・堀江俊明,オーム社
 コンピュータのメモリ回路のしくみ,キーボード入力・モニター出力のしくみなどが大体理解できた.

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私の専門に関係する本

「ナノテクノロジー 極微科学とはなにか」 川合知二,PHP新書
 日本におけるナノテクノロジーの第一人者が書いた一般向けの本.

○「図解ナノテクノロジーのすべて」 川合知二監修,工業調査会

○「トコトンやさしいナノテクノロジーの本」 大泊厳,日刊工業新聞社(B&Tブックス)
 イラストが多く薄い本なので,少し内容を簡単に書きすぎているかもしれないが,初心者には読みやすいかも.最近はやりのナノテクノロジーについて物知りになれる.最後に紹介されていた量子コンピュータの話には感心した.量子力学の原理にかかわる問題として「観測問題」(シュレディンガーの猫のような問題)が研究されているが,これが量子コンピュータ通信のセキュリティーに役立つというのだ.情報を盗むと状態が乱されて盗まれたことがわかるというわけだ.純粋な基礎研究が応用に結びつくことがあることを改めて実感した.

○「図解雑学 水の科学」 上田壽監修 三島勇, 増満浩志著 ナツメ社
 ありふれた物質である水は,実は特異な性質を持っている.

○「光クリーン革命 酸化チタン光触媒が活躍する」 藤嶋昭・橋本和・渡辺俊也,シーエムシー
 酸化チタンは紫外線があたると触媒として働き,有機物等を分解してくれる.この作用は大気汚染の防止から汚れにくい便器まで様々なものに応用されつつある.また,酸化チタンは超親水性を示すので,曇り止めのためガラスに酸化チタンをコーティングするといった応用もある.このように様々な可能性がある酸化チタン触媒について,研究の第一人者がわかりやすく解説した本.

○「原子・分子で理解する 固体表面現象」 宮本明編著,培風館
 表面をコンピュータ計算で調べる話,分子で摩擦を制御する話など,面白い話題が満載.

○「原子と原子が出会うとき 触媒のなぞをとく」 板倉聖宣・湯沢光男,仮説社
 化学熱力学の講義等で見せている白金触媒の実験はこの本からパクリました.気軽に読める本です.

○「固体=結晶の世界 ミョウバンからゼオライトまで」 板倉聖宣・山田正男,仮説社
 ゼオライトは「分子ふるい」の一種です.気軽に読める本です.

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