学生の研究成果が学術論文誌に掲載されました。

本研究室卒業生の野田紗伽さんが執筆した研究論文がNew Journal of Chemistry誌(RSC Publishing)に公開されました。本論文は、野田さんが化学科・Sプログラム(現:大学院早期進学コース)在籍中に、精力的に取り組んで得られた卒業研究の成果をまとめたものです。本研究において野田さんは、Pr3+を賦活した複合ペロブスカイト化合物の電子構造と発光特性との関係を詳細に解明し、カチオンとアニオンの共置換によってホスト物質のバンドギャップエネルギーを精密に制御することに成功しました。この成果により、近紫外光励起によるPr3+からのf-f発光を実現し、材料の新たな応用の可能性を示しました。 論文の詳細は下記のリンクよりご覧いただけます。
Relationship between the bandgap energy and photoluminescence properties of Pr3+-activated complex perovskite oxides by cation-nitrogen substitution
Suzuka Noda, Yasushi Sato, Takuya Hasegawa, Masato Kakihana, and Shu Yin
New Journal of Chemistry 48 (2024) 12912-12918
https://doi.org/10.1039/D3NJ05682A

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学生が発表を行いました。

9月10-12日に名古屋大学で開催された日本セラミックス協会・第37回秋季シンポジウムにおいて、修士2年生と修士1年生の4名が研究発表を行いました。修士2年生の阿黒さんと崎永さんは、口頭発表にて、次世代の蛍光体材料として注目される希土類を賦活した複合ペロブスカイト酸化物の発光特性と新しい概念に基づいた複合アニオン化合物の物質設計に関する研究成果について発表しました。また、修士1年生の今岡さんと谷口さんは、ポスター発表にて、希土類賦活ペロブスカイト蛍光体の発光特性と組成比との関係と新しい水溶液合成プロセスを用いたNa-Y-Si-O系イオン伝導体の高純度合成に関して、これまでの研究成果を紹介しました。

1. 阿黒芽実, 佐藤泰史, 垣花眞人, 長谷川拓哉, 殷シュウ:“Pr3+賦活をした複合ペロブスカイト型酸化物蛍光体の合成と発光特性”
2. 崎永和哉,佐藤泰史,垣花眞人,鱒渕友治:“活性金属を用いた還元アンモニア窒化処理によるペロブスカイト型酸窒化物の高純度合成”
3. 谷口隆,佐藤泰史,垣花眞人,薗田雪衣,橋本英樹,大倉利典:“水に分散可能なプロピレングリコール修飾シランを活用した水溶液プロセスによるNa5YSi4O12の高純度合成”
4. 今岡翔,佐藤泰史,垣花眞人:“水溶液合成プロセスを用いて作製した希土類賦活酸化物系蛍光体における金属組成比と発光特性との関係”


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学生の研究発表が優秀ポスター発表賞を受賞しました!

9/10-12に名古屋大学にて開催された日本セラミックス協会・第37回秋季シンポジウムにおいて、当研究室のM1の谷口隆君の発表が優秀ポスター発表賞を受賞しました。おめでとうございます!

水に分散可能なプロピレングリコール修飾シランを活用した水溶液プロセスによるNa5YSi4O12の高純度合成  (岡山理科大学)○谷口隆・佐藤泰史・(大阪大学)垣花眞人
 (工学院大学)薗田雪衣・橋本英樹・大倉利典



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