アルケンと過酸の反応(エポキシドの生成)


Br2 付加の場合と同様に O (Br) の付加が起きた後,oxiranium ion とcarboxylate ion の間で速やかに H+ 移動が起こると考える
反応座標に沿った構造変化

軌道間相互作用
|
HCO3H の LUMO + 1 エチレン の HOMO |
HOMO と LUMO + 1 の重なりが最大になるように,O–O 結合が C=C 結合に垂直な方向から近づく。
※マウスで分子をドラッグして,任意の方向から結合の生成・開裂を見ることができます。
※計算:B3LYP/6-31G* 法による固有反応座標(IRC)計算
R = reactant(反応物,始状態) TS = 遷移状態 P = product(生成物,終状態)
※注意 ページをスクロールするときには Jmol の画像描画が追いつくようにゆっくりスクロールしてください。
黒い筋が現れても,アニメーションの開始,ウィンドウの最小化→復元,などで再描画されれば消えます。
Br2 付加の場合と同様に O (Br) の付加が起きた後,oxiranium ion とcarboxylate ion の間で速やかに H+ 移動が起こると考える
|
HCO3H の LUMO + 1 エチレン の HOMO |
HOMO と LUMO + 1 の重なりが最大になるように,O–O 結合が C=C 結合に垂直な方向から近づく。
左の説明は考え方を示したものであり,oxiranium ion は中間体(エネルギーが極小となる)ではないことに注意。
HCO3H の LUMO(π*C=O)
エチレン の πC=C とは重なりをもたず相互作用しない。