カルボニル化合物の BH4− による還元(最初に C に付加)

反応前の錯体の構造
軌道間相互作用
BH4− の HOMO(σB−H)
ホルムアルデヒド の LUMO
(π*C=O)
BH4− の水素はカルボニル炭素の斜め上から攻撃する。
※マウスで分子をドラッグして,任意の方向から結合の生成・開裂を見ることができます。
※計算:B3LYP/6-31G* 法による固有反応座標(IRC)計算
R = reactant(反応物,始状態) TS = 遷移状態 P = product(生成物,終状態)
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BH4− の HOMO(σB−H)
ホルムアルデヒド の LUMO
(π*C=O)
BH4− の水素はカルボニル炭素の斜め上から攻撃する。
BH4− による還元反応機構はカウンターイオンや溶媒の影響があり複雑である(十分解明されていない)。ここでは,軌道間の相互作用に注目して,単純にモデル化した系で説明する。
BH4− の HOMO は三重に縮重している。そのうち,C=O 結合を含みカルボニル面と直交する面に対して対称な軌道が π*C=O と相互作用する。