Cope 転位([3,3] シグマトロピー転位)
chair 形遷移状態を経由(通常)


boat 形遷移状態を経由
構造的に chair 形遷移状態を取ることができない場合は boat 形遷移状態を経由する。



逆 Diels-Alder 反応と Cope 転位が連続して起こる例(basketene)

逆 Diels-Alder 反応
(R1 → TS1 → P1)
Cope 転位
(R2 → TS2 → P2)

※マウスで分子をドラッグして,任意の方向から結合の生成・開裂を見ることができます。
※計算:B3LYP/6-31G* 法による固有反応座標(IRC)計算
R = reactant(反応物,始状態) TS = 遷移状態 P = product(生成物,終状態)
※注意 ページをスクロールするときには Jmol の画像描画が追いつくようにゆっくりスクロールしてください。
黒い筋が現れても,アニメーションの開始,ウィンドウの最小化→復元,などで再描画されれば消えます。
構造的に chair 形遷移状態を取ることができない場合は boat 形遷移状態を経由する。
逆 Diels-Alder 反応
(R1 → TS1 → P1)
Cope 転位
(R2 → TS2 → P2)
アリルラジカルの SOMO
アリルラジカルの SOMO 同士の重なりが有効なので,chair 形でも boat 形でも軌道相互作用上は許容。
立方体形炭化水素 cubane(キュバン)に取っ手をつけたような形(バスケット)をしているので,basketene(バスケテン)という。IUPAC 名は
pentacyclo[4.4.0.02,5.03,8.04,7]dec-9-ene