アルケンと過酸の反応(エポキシドの生成)

Br2 付加の場合と同様に O (Br) の付加が起きた後,oxiranium ion とcarboxylate ion の間で速やかに H+ 移動が起こると考える

反応座標に沿った構造変化

  

軌道間相互作用

HCO3H の LUMO + 1
σ*O–O が主成分)

エチレン の HOMO
πC=C

HOMO と LUMO + 1 の重なりが最大になるように,O–O 結合が C=C 結合に垂直な方向から近づく。

左の説明は考え方を示したものであり,oxiranium ion は中間体(エネルギーが極小となる)ではないことに注意。

HCO3H の LUMO(π*C=O

エチレン の πC=C とは重なりをもたず相互作用しない。