カルボニル化合物の BH3 による還元(最初に O に付加)

反応座標に沿った構造変化

 

軌道間相互作用

BH3 の LUMO(2pz

ホルムアルデヒド の HOMO(nO

BH3 はカルボニル基の面に沿って近づき,σ 錯体を形成する。
(カルボニル酸素の lone pair が Lewis 酸 BH3 に配位)

C=C と BH3 の付加反応では,BH3 は C=C 平面と垂直方向から近づく。
参考:C=C と BH3 の付加反応

B−H の水素がカルボニル炭素と結合を作るためには,C=O 結合軸まわりで回転しなければならない。そのため,C=C と BH3 の付加反応と比べると活性化エネルギーが高くなっている。